スギナとの出合い
 私がスギナの存在を知ったのは10年以上前にさかのぼります。

その頃、母が特別養護老人ホームの一室で療養しておりました。

私の実家は漁師でしたが、畑も若干有り、母がドクダミ草を増やして煎じて飲んでおりました。

母とドクダミの話をしていたら、同室のおばさんが”スギナも身体に良いんだよ”と話しかけてきたのです。

聞いて見ますと、そのおばさんの息子さんが胃ガンになった時に大量のスギナ茶を煎じて飲み、病気を克服したとのことでした。

へえ~と感心して、”スギナってどんななの?”と質問すると、”ほらっ、窓の下にあるっしょ!”というので窓から外を眺めると、花壇の縁に一杯のスギナがあったのです。

私は特段に身体に悪い処がなかったのですが、生来の好奇心が芽生えてスギナの効能について書いてある本を探しました。

市販されている著作は少ないものの、その効能は驚くばかりで自分で試して見ようと思い立ったのが、きっかけです。

 私自身の体験として次の効能があります。

○痰(たん)がきれた
→それまで毎日のように「のど飴」をなめていました。スギナ茶を飲み始めてから痰も出なくなり、
  もちろん「のど飴」は、一切口にしていません。

○肩こりがなくなった
→20代から肩こりでしたが、なくなりました(40代)。

○肝臓・腎臓の調子が良い
→お酒が好きな私ですが(今でも晩酌は欠かしません)、アルコール分解能力が高まった様子で、
  次の日も残りません。(過信しないで、飲み過ぎにはお互い注意しましょうネ!)

○便通・排尿がスムーズ
→まず便秘は無くなります!。
→排尿しづらい方で薬を飲んでいる方にスギナ茶を飲んでいただいたら、薬の服用をやめました。
  反対に、夜中に頻繁にトイレに行かれる方は、夕方のスギナ茶の飲用は避けた方が良さそうです。

○基礎免疫力(?)がついた
→実感したのは、ある年の猛暑で経験したことです。
  本当に暑い日がつづいていましたが、毎日スギナ茶を飲んでいて「夏ばて」を感じませんでした。
  キャンプが3日程有り、スギナ茶を持って行かないで帰ってきたら、「夏ばて」を起こしていました。
  すぐにスギナ茶を飲んで「夏ばて」を解消しましたが、それ以来、暑い夏がきてもスギナ茶を欠かさな
  い様にしていますが、以来、「夏ばて」しておりません。


 スギナの採取
スギナは農家の嫌われ者です。どこにでも生える雑草です。でも、その効能には驚くべきものがあります。

どこにでも有りそうですが、きれいで、集団で生育しているスギナを見つけるのは容易ではありません。

街中ではなかなか有りません(有っても排気ガスなどで汚れています)ので、庭を持っている方でスギナが生えていたら、遠慮なく申し出ましょう。

特に除草剤をまかないようにお願いしておきましょう。

相手の庭をきれいにして喜ばれて、スギナが手に入ればもっと嬉しいですネ。

スギナの美味しい時期があります。夏の日差しの強い時期が一番です。

又、採取場所によっても味が違います。

ここ函館では、早くても6月下旬ころです。7月中旬頃からが美味しくなります。

スギナは枯れ始めるとあっさりと無くなってしまう不思議な草です。

時期を逃すと採取出来ませんので、注意が必要です。

茎に黒い斑点が出始めると枯れてくるサインです。早めに採取しましょう。

きれいな空き地、山野を探しましょう。

特に田や畑の縁にたくさんありますが、除草剤をまいている可能性があるので注意して下さい。

公園はありがちですが、管理のために早めに除草してしまうので、美味しい時期には無くなっています。

工夫して、目をこらして採取場所を確保しましょう。

皆様のご健勝とご検討をお祈り致します。